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集合住宅のリフォームと音

集合住宅のストック数は平成30年末には654万戸に達し、国内の住宅総戸数の1割を超える状況にあります。地球温暖化防止の推進、それに伴う建物のサスティナブル化への技術的対応の実行・実現等を考えると、今後、ストック住宅の有効活用、すなわち、リフォーム産業がより活発化してくることが予測されます。  新築時やリフォーム時に建物に求められる性能には、安全性、快適性、デザインなど多くあり、近年の傾向として室内環境の快適性が特に重視されています。住宅内の空間性能を左右する要因としては、断熱・空気質・音・振動・光など、多くの項目が挙げられますが、最近の傾向として「音環境性能」を重視する居住者が増加してきていることを皆様も実感しているものと思います。  リフォームに伴う音響性能(遮音性能)は、特に集合住宅の場合、消費者、居住者にとって大きな問題であり、問題が心理的影響にも及ぶことから、ちょっとした性能の低下でも、時には民亊訴訟事件にまで及ぶケースも珍しくなくなってきています。 当協会では、このような状況を鑑み、リフォーム時の音響性能(遮音性能)を対象に、紛争の未然防止や早期解決を目的として、この度、次ページの目次に示すような内容の書籍を刊行することにいたしました。  どうか、リフォームに携わる設計者・施工者・監理者のみならず、消費者(居住者)の方々に本書を有効に活用していただき、トラブルの発生しない快適で満足できる住空間の創造、リフォームに役立てていただければ幸いです。(日本大学名誉教授 井上勝夫 記)  

2020年12月発刊


第0編 本書の刊行に当たって
第Ⅰ編 現状における住宅事情
 1.	現在の住宅事情
 2.	住宅の遮音性に関する居住者の意識
第Ⅱ編 住棟リフォームと音
 1.	住棟リフォーム
 2.	住棟リフォーム時の音響性能に関わる建築部位
 3.	各建築部位が関わる室空間の音響性能の確認
 4.	住棟リフォームへの対応技術
 5.	水廻り諸室からの伝搬音低減への対応
第Ⅲ編 住戸リフォームと音
 1.	住戸単位のリフォーム
 2.	住戸リフォーム時の留意事項
 3.	住戸リフォーム前の音響性能の確認
 4.	住戸リフォームでの音響性能設計目標値
 5.	壁構造を対象とした目標達成への対応技術
 6.	床構造を対象とした目標値達成への対応技術
 7.	水廻り諸室を対象とした目標値達成への対応技術
第Ⅳ編 リフォーム時の苦情発生の現状とその要因
 1.	リフォームによる苦情発生の現状
 2.	住戸リフォーム時の苦情発生の要因
 3.	リフォームによる音響的苦情発生への対応
第Ⅴ編 リフォームに関わる訴訟の事例と解説、責任問題
 1.	リフォームに関わる訴訟の事例と解説
 2.	リフォームに伴う責任問題
第Ⅵ編 用語の解説と規格規準の基礎知識
 1.	音響用語、建築用語等の解説
 2.	法的規制と学会やJIS等の規格規準に関する基礎知識



価格

3,850円(本体3,500円+消費税\350円)/冊

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